ストーカーへの道






俺の下宿の上の住人は歩くときごっつうるさい。

「どすん、どすん、どすん、どすん.............」

この日の俺は学校から帰って来て疲れていたので、ちょっとムカってきた。

ほんだら「どすーん!どたどたどた」



「何さらしとんねん ぼけぇ!」

切れてしまった俺は上の階の住人に文句を言いに2階へ行くことにした。


--敵を知り己を知れば100戦あやうからず--

格言を思いだし、冷静に上の住人を想像してみた。


「歩く歩幅と足音から考えて、奴は180cmはあるマッチョか?」

たまにプロレスしてるんか?って言うぐらいドッタンバッタンやってる所を考えると

「ごっつ恐い兄ちゃんかもしれん」

「多分やつは格闘技経験者やな」

想像は膨らむ


「ここは俺も武装していかな殺られる

と思いポケットにはパンチ力を上げるための小銭を忍ばせてみた。


完璧



決闘に向かうガンマンのように颯爽と玄関の前に立ち

「ピンポーン」

インターホンを押してみた。

こっちに来る気配がする。

ドアの覗き窓から見られてるんやろうなー と思いながら10秒待ってみた。

出て来ない


ムカっ!


ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!

ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!






....................10分経過




そう言えば前ここのアパートの2階は女の子専用って聞いたような...............









「やば!俺ストーカーと思われてる!」


住人が出て来ない代わりに、危険信号がでてきた。


「もしこいつが俺と同じ大学生で、大学で会ったときに俺のことを

ストーカーやって言いふらしたらどうしよ.............................」

「すでに警察に電話されててこの人変態ですって捕まったらどうしよ..............」


俺の中は不安で一杯


さー大変


「せや、手紙を書こう!」

起死回生の一手を考えついた。


ダッシュで下に降りた俺は心のこもった抗議の手紙を書いた。

裏は英語の論文








さりげなく頭の良さをアピール


ダッシュで上に来た俺はまた

「ピンポーン」

んで手紙をポストに放り込む


んでダッシュで逃げてみた。


確かにこれだけみりゃりっぱなストーカー

あやしいことこの上なし


部屋に帰ってきた俺は上の人が手紙を読むことを祈った。

ドキドキ


浪人のときに女の子にラブレター渡したことがあったなー

そのときと同じような気分

よくわからないがちょっと興奮ぎみ。


このときすでに抗議の手紙は言い訳の手紙に大変身。


次に日、学校に行こうとする俺はポストに手紙が入ってることに気づいた。

手紙にはかわいい字で謝罪が書いてあった。


> お手紙読ませていただきました。
> 私は普通に生活をしていたつもりなのですが、
> 御迷惑をおかけしていたようです。
>
> どうもすいませんでした。
> 今後気をつけます。




あれで普通に暮らしてたんかい!
どんなガタイしとんねん


二階に住んでいる人を一度見てみたい。



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