プロジェクトP１
プロジェクトP１はうちのサークルのPを描いた作品
奴は天才でした。
〜風の中の昴ー。砂の中の銀河ー。みんなどこへ行った〜
うちのサークルは毎年全国の大学の邦楽部が集まる合宿に参加してます。
基本的には演奏会をしたりプロの先生に教えてもらったりと
ちゃんとした合宿なのですが、一部の人間は宴会が楽しみで集まってます。
俺もその一人でした。
毎日が宴会で俺らの時代は相当ハードなものでした。
俺は飲んで吐いてを５セットぐらいするのが基本。
最近は行ってないのでどんなものなのか知らないですが
俺らの時代は強者がひしめいていました。
俺は一兵卒ぐらい(笑)
合宿２日目は大宴会。
それぞれの大学で宴会芸を披露します。
俺らはPを中心に毎年宴会芸をしていました。
その年は岡山で開催。遅れて参加した俺は原チャで開催地のホテルに向かいます。
ブイーン
ホテルに着いた俺。今日は合宿２日目。宴会芸の日。
「どんなんやるんやろうなー」
ウキウキワクワクしてる俺
俺らの部屋へ急ぎます。
バタバタバタバタ................
部屋に入った俺。なんか変な匂。
「なんだ？」
匂いをたどって風呂場へ。
ガチャ.........
普通の風呂場.............
「ん？」
大量の髪の毛発見
「なんじゃこりゃ？」←ビックリレベル１
いぶかしげに部屋へ
部屋に敷き詰められた新聞紙
「なんじゃこりゃ？」←ビックリレベル２
部屋に入った俺。
部屋に居たのは中央であぐらをかいて座っているP
ツルツル頭のP
素っ裸のP
金色の絵の具を身にまとっているP
まわりには大量の絵の具を持ってる男達。
「なんじゃそりゃー」
←ビックリレベルMax
ラン ランララランランラン
ラン ランラララン..............
その者金色の衣をまといて地上に降り立つ
古き言い伝えは本当じゃった…。
「Pが仏様になっちゃった.....................」
俺 : 「何事ですか？これ？」
Ku先輩 :「あっこれ？おもろいやろ。C3PO」←スターウォーズ
P以外みんな笑顔で絵の具を塗りたくってる
ちょっと泣きそうなP
鬼や。あんたら鬼や..................
この計画の立案者であるK先輩は
「何やってんねん。時間がないから早くサブローも手伝え！」
俺も塗ることになった。
ペタペタペタペタペタペタ.............
「ふふ。うふふふふふ...........」←俺
これね。やった人間しかわからないけど楽しいよ。
だって人間が１人金色になるねんから(笑)
あっという間にノリノリになった俺。
よく見るとPの頭は傷だらけ
俺 : 「どうしたん？なんか傷だらけやで」
K先輩 : 「あ。俺。カミソリで剃ったからちょっと失敗してもうた。」
K先輩は素の顔で言った。
悪びれた感じは全くなし。
あんたは大物になるよ。
俺 : 「これ絵の具何本使ったんですか？」
K先輩 : 「４０本」
K先輩 : 「絵の具を使うのはいいねんけどな。そんなけ探すのがたいへんやった。」
K先輩 : 「普通の文房具店には金色の絵の具なんか１〜２本しかないしな。」
K先輩 : 「倉敷には多分１本も金色の絵の具ないと思うぞ。買い占めたから。」
K先輩 : 「がんばってんぞ。俺。」
いや。がんばってるのはPやと思うぞ。俺は
それに絵の具って絵を描くためのものであってそんな用途メーカーも
文房具店も考えてないし。
絵の具置いてないのは当然ちゃう？
いやそもそも体に塗って大丈夫なんか？
傷口にも塗りたくってもうてるぞ
人間も皮膚呼吸ってしてるよね？たしか
ほなP皮膚呼吸できんやん。
薄めることもなくチューブからの原液を厚く塗りたくってるんやから。
P死んでまうんちゃう？
いや死なないにしても体悪くすると思うぞ。多分。
ものすごい量の絵の具が消費されていく。
ものすごい金色に姿を変えていくP
ものすごい笑顔の男達
男達は一心不乱に絵の具を塗りたくった.............。
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